SDGs検定の出題傾向と対策(合格までのロードマップ)が知りたい!
こんな疑問を解消します。
SDGs検定はSDGsの普及推進を目的に実施されている民間資格試験です(→公式HPへ)。
第1回SDGs検定が実施されたのは2019年10月20日。
まだ出来上がったばかりの新しい検定資格であり、問題の持ち帰りができないため、
問題集や過去問題を入手できないというのが実情で、どうやって勉強すれば良いか悩んでいる人も多いでしょう。
そこで本記事では、
- SDGs検定の出題範囲
- SDGs検定の過去問題から見る出題傾向
- SDGs検定の各参考書の重要度と各問題との対応関係
- SDGs検定合格までの完全ロードマップ
を紹介し、SDGs検定合格までの道に光を照らしていきます。
本記事を参考に勉強すると合格率が格段に上がります。
そもそもSDGsってなに?という方は先にこちらの記事をどうぞ。1分で読めます。
▶SDGsとは?わかりやすく簡単にQ&A方式で説明【1分で読める】
SDGs検定って何?という方は先にこれらの記事をどうぞ。
▶SDGs検定とは?概要(問題数/配点等)/難易度/参考書(テキスト)
筆者はSDGs関連のベンチャー企業にプロボノとして設立・会計・税務の支援を行っている公認会計士です。
2019年2月9日に実施された
第2回SDGs検定の受験経験があり、
本記事で紹介している方法で1発で合格しています。
当記事の内容は2020年2月9日に行われた第2回SDGs検定を基に執筆しています。
第3回以降の情報が公表され次第、内容をアップデートする予定です。
SDGs検定の出題範囲
公式HPによるSDGs検定の出題範囲は以下の7つ(HPでは「出題傾向」として記載されています)。
- SDGsとは
- SDGs採択までの歴史や現在の動向
- SDGsの内容(17のゴールや169のターゲットなどに関する事項)
- 世界の課題を知る
- 環境問題のみならず、世界の貧困・飢餓・福祉などの課題をSDGsの17のゴールと関連させて出題
- 誰がSDGsに取り組むのか
- SDGsのゴールを誰がどのように取り組んでいくのかについて、SDGsの基本的理解をしたうえで、応用力を試す出題
出題範囲は全部で7つですが、難易度にはバラつきがあります。
1や2はしっかり勉強していけば確実に得点できる範囲である一方、5や7の応用的な問題は対策がしづらい範囲です。
SDGs検定の過去問題から見る出題傾向
それでは過去問題の分析から見る出題傾向をご紹介します。
先に公表されている試験に関する試験情報を確認しましょう。
公表されている試験に関する基礎情報
公式HPで公表されている試験に関する基礎情報(出題方式・試験時間)は以下の通り。
- 出題方式:マークシート形式
- 試験時間:90分
出題方式がマークシートなので簡単と思われるかもしれないですが、そこそこ難しいです。
難易度についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
試験時間は他の資格試験よりも比較的に短めで、問題のボリュームを考えると急いで回答しないと結構キツイです。
過去問題から見る出題傾向
問題(問題数・出題されるエリア・選択肢・配点割合)の出題傾向に以下の通り。
- 問題数:35問程度(マークシートの数は50個)が出題
- 出題されるエリア:基礎が60%・応用が40%程度出題
- 選択肢:4択と5択がおよそ1:1で出題
- 配点割合:1点問題が10%、2点問題が50%、3点問題が40%
問題数
合格率の著しい低下や試験時間の変更がない限り、問題数の傾向は変わらないでしょう。
時間に対する問題数のボリュームは重めです。
90分の試験に対して35問程度ですので1問あたり2分30秒弱で回答する必要があります。
見直しの時間等も考えると2分程度で回答したいところですが、特に後半部分は問題文も長くなり2分で全文を読んで回答するのは難しいです。
ゆっくり解かない!
というのは念頭に置いて試験に臨んでください。
出題されるエリア
第2回SDGs検定の出題は基礎が60%、応用が40%程度。
この割合に大きく変更を加えてくることもあまり考えられないですね。
具体的な出題エリアの目安は、以下の出題範囲のうち、1~3が基礎として60%出題され、4~7が応用として40%程度という割合。
- SDGsとは
- SDGs採択までの歴史や現在の動向
- SDGsの内容(17のゴールや169のターゲットなどに関する事項)
- 世界の課題を知る
- 環境問題のみならず、世界の貧困・飢餓・福祉などの課題をSDGsの17のゴールと関連させて出題
- 誰がSDGsに取り組むのか
- SDGsのゴールを誰がどのように取り組んでいくのかについて、SDGsの基本的理解をしたうえで、応用力を試す出題
選択肢
選択肢は4択問題と5択問題がほぼ半々で出されています。
この割合を調整してくる可能性はありますが、
試験対策上別に気にする必要はないです。
配点割合
問題ごとに難易度が違うので、2点問題×50個の100点満点問題を作ってくることはないです。
配点割合は合格率等で変えてくる可能性はありますが、
今のバランスから大きく変えると時間が足りなくなったりするので
配点割合の大きな変更は難しいでしょう。
SDGs検定の各参考書の重要度と各問題との対応関係
SDGs検定の勉強に使う参考書の重要度とそれぞれの問題がどの参考書と対応するのかお話します。
参考書(公式で指定されているもの+1)
勉強に使うべき参考書と参考資料は公式HPで指定されている以下のもの。
- 参考図書1:SDGsビジネス戦略 企業と社会が共発展を遂げるための指南書
- 参考図書2:SDGsの基礎 SDGsに取り組む全ての方に向けた必読書
- 参考図書3:2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望
- 参考資料1:我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ(仮訳)
- 参考資料2:17の目標ごとの「事実と数字(Facts and Figures)」
それぞれのテキストの簡単な説明はこちらの記事をご覧ください。
これだけだと対応できない問題もありますので、
ぜひ受験生の方にはもう一つ、以下のサイトも含めて勉強することをおすすめします。
それでは各テキストの重要度と出題される問題との対応関係をお話していきます。
参考図書1:SDGsビジネス戦略 企業と社会が共発展を遂げるための指南書
問題との対応関係は以下のとおり。
- 前半部分⇒SDGsとは/SDGs採択までの歴史や現在の動向
- 後半部分⇒SDGsの内容(17のゴールや169のターゲットなどに関する事項) /世界の課題を知る/環境問題のみならず、世界の貧困・飢餓・福祉などの課題をSDGsの17のゴールと関連させて出題
こちらのテキストの重要度(A ro B or C)はAです。
基本的な内容が分かりやすくまとめてありますし、応用的な問題に対応するための課題等もターゲットごとにしっかり含められています。
SDGs検定合格の上では必ず読み込むべき一冊です。
参考図書2:SDGsの基礎 SDGsに取り組む全ての方に向けた必読書
問題との対応関係は以下の通り。
- 第1章⇒ SDGsとは/SDGs採択までの歴史や現在の動向
- それ以外⇒ 強い対応関係なし。(強いて挙げるなら、SDGsの内容(17のゴールや169のターゲットなどに関する事項) /世界の課題を知る/環境問題のみならず、世界の貧困・飢餓・福祉などの課題をSDGsの17のゴールと関連させて出題 )
こちらのテキストの重要度はBです。
SDGsの基本的な内容を色々な角度から理解する上で役に立ちますが、
正直参考図書1だけでも対応可能な内容も多く、
時間がない人は一旦スルーしても良いレベルです。
しっかり学びたいという方にはもちろんオススメです。
ちなみに、こちらの「SDGsの基礎」はAmazonのKindle Unlimitedで無料で読むことができます。
今なら30日間無料で読めるので、内容が気になる方はチェックしてみてください。
参考図書3:2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望
問題との対応関係は以下の通り。
- 図書全体⇒世界の課題を知る/環境問題のみならず、世界の貧困・飢餓・福祉などの課題をSDGsの17のゴールと関連させて出題 /誰がSDGsに取り組むのか /SDGsのゴールを誰がどのように取り組んでいくのかについて、SDGsの基本的理解をしたうえで、応用力を試す出題
こちらのテキストの重要度はAです。
2030年の世界地図帳とタイトルにあるように、これからの将来についてが語られている本ですので、
未来の観点からの出題にはむしろこちらのテキストしか対応できないです。
読み物としても面白いので、そういった意味でも絶対に読んだ方がいいテキストといえます。
参考資料1:我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ(仮訳)
問題との対応関係は以下の通り。
- 前文~53項⇒SDGsとは/SDGs採択までの歴史や現在の動向
- 53以降⇒ SDGsの内容(17のゴールや169のターゲットなどに関する事項)
こちらはSDGsそのものともいえるテキスト(⇒こちらからダウンロードできます)。
重要度はぶっちぎりでAAA。
特に前文あたりは穴があくほど読み込むべきです。
他についても全般的にこのテキストは重要で、
このテキストを勉強しないと必ず落ちるというのは断言できます。
参考資料2:17の目標ごとの「事実と数字(Facts and Figures)」
問題との対応関係は以下の通り。
- 全般⇒世界の課題を知る
重要度はC。
時間がない人は飛ばして良いです。
時間がある人も参考程度に2~3回読んでおけば十分。
第2回実績からいえば、全く見ていなくても合否には影響しない程度のものでした。
参考サイト:HEDGE GUIDE
HEDGE GUIDEはハーチ株式会社という会社が運営するウェブメディアで、
公式HPでは指定されていませんが、絶対に見ておいた方が良いサイトです。
問題との対応関係は以下の通り。
- 全般⇒SDGs採択までの歴史や現在の動向
重要度はAです。
SDGs関連のニュースを日々発信しているため現在の動向を知るのにとても有用で、
公式で指定されているテキストはどれも少し古くて対応できない領域をカバーできるサイトです。
第2回SDGs検定では、以下の記事を読んでいれば対応できる問題も出題されました。
⇒上場企業のSDGsの認知度はほぼ100%に、「気候変動」問題への関心高まる。GPIF調査
SDGs検定合格までの完全ロードマップ
SDGs検定合格までの完全なロードマップは以下の通り。
この方法で勉強していただければ効率的に合格可能性を上げることができます。
①参考図書3を読む⇒かなりざっくりとSDGsというものが分かり、興味を持てます。
↓
②参考図書1の前半部分だけを読む⇒SDGsの概要や採択までの経緯を、参考図書3よりも少し小難しい表現で理解できます。
↓
③参考資料1を読む⇒いよいよ本丸です。参考図書3と1の前半を読んでいれば、難解な表現でも内容を理解できます。「前文」と「17のターゲット」のキーワードは絶対に暗記してください。
↓
④参考図書1の後半部分だけを読む⇒参考資料1で各ゴール等が分かっているので、そこと繋げながら具体的な課題を理解できます。
↓
⑤参考資料2を読む⇒参考に課題の箇条書きも読みましょう。参考図書1の後半部分を見ていればリンクするものもあります。
⑥参考サイトでSDGs関連記事を読む⇒最近の動向を理解できます。
余裕がある人は参考図書2も読んでいただければ完璧です。
効率的に勉強してSDGs検定に合格しよう!
いかがだったでしょうか。
問題集なし・過去問なしでかなり勉強しにくい資格試験だと思いますが、ロードマップ通りに勉強していただければ合格確率を格段に上げることができます。
受験性の方はぜひ参考にしてみてください!
それでは!