
日商簿記3級の参考書(テキスト)はどれがおすすめ?
こんな疑問を解消します。
結論、TAC出版から出ている人気の3冊から選べばOKです。
本記事では、
- 簿記3級のおすすめの参考書3冊
- それぞれの参考書の特徴・評判・レビュー
を紹介します。
本記事を読むと、自分がどの参考書を使うべきかわかります。
これから簿記3級の勉強を始める方、簿記3級に興味のある方には必見の内容となっています。
筆者は簿記の最上位資格である公認会計士資格保持者で、
簿記に関するプロフェッショナルです。
大学生のころに日商簿記1,2,3級を取得しています。
動画で見たい方はこちらをどうぞ。
簿記3級のおすすめの参考書

簿記3級の参考書はTACという資格の学校が出している3冊のどれかを選べばOK。
TACは公認会計士・税理士・簿記といった会計系の資格に強く、
TACが出している簿記3級の参考書はどれも非常に人気があります。
おすすめの参考書(テキスト)は以下の3冊です。
特徴がはっきりしているので、この3冊のどれかしらがあなたにピッタリとハマるはずです。
簿記3級参考書のそれぞれの特徴・評判・レビュー

簿記3級のおすすめの参考書のそれぞれの特徴・評判・レビューを紹介していきます。
簿記3級のおすすめ参考書①:スッキリわかるシリーズ

スッキリわかるシリーズは簿記3級の受験生の定番ともいえる参考書で、
10年以上連続で売上1位を誇っている超人気の参考書です。
特徴をまとめると以下の通り。
- 可愛らしい猫の絵で、楽しく簿記の勉強ができる
- 問題集や過去問も収録されており、この1冊で学習が完了できるコスパの良さ
- 問題は豊富で、アウトプットベースの勉強に向いている
- 重点的な範囲に絞って効率的に勉強できるようになっている
- 本のサイズがA5とコンパクトで持ち運びに便利
簿記3級の合格だけを考えると、かなり良い参考書です。
特に3級から簿記の勉強を始めるという人の一番の懸念点は挫折してしまうこと。
スッキリわかるシリーズであれば、ポップに楽しく理解しながら勉強を進めることができるので、
挫折せずに勉強を続けることができます。
また簿記3級に独学&短期間で合格するために絶対に必須のアウトプットベースの勉強(問題を解くことが中心の勉強)をすることができるという点もかなり素晴らしいです。
独学&短期間で合格するコツはこちらの記事をどうぞ。
▶簿記3級の勉強方法-独学&短期間で受かるコツ
スッキリわかるシリーズの評判・レビュー
スッキリわかるシリーズのAmazonのレビューをいくつか紹介します。

基礎が非常にわかりやすかった。
テキストを読んでから問題集を2回とチェックテストを1回でほぼ理解できました。
本番試験は自己採点で100点。
簿記3級ならこれ一冊で十分だと思います。

前半は基礎がきっちりとわかる教科書、後半は問題集で、一冊にまとめられていてぱっきりと二つに分かれています。それがすごく使いやすかった。

わかりやすいというレビューを見受けられますが解説が端折りすぎです。
分かりやすい反面、スッキリとまとめすぎという感想も見られますね。
網羅性という観点では物足りない参考書ですので、
簿記1級や税理士、公認会計士などこの先の受験まで見据えている方にはスッキリわかるシリーズは不向きといえます。
効率的にサクッと簿記3級に合格したい人はスッキリわかるシリーズ!
物足りないというレビューもありますが、
独学&短期間での合格を考えるとスッキリわかるシリーズは間違いなく良書です。
受かってから簿記2級や1級の受験を考えるのもアリですし、
挫折してしまったら元も子もありません。

とにかくサクッと合格したい!
こんな人はスッキリわかるシリーズで決まりです。
簿記3級のおすすめ参考書②:よくわかる簿記シリーズ

よくわかるシリーズはTAC簿記講座の公式教材になっている参考書で、
ポップ感はないものの網羅的でボリュームのある簿記学習の王道的な参考書です。
特徴をまとめると以下の通り。
- TAC簿記講座の公式教材という絶対的な安心感がある
- 参考書内の例題が充実している
- 簿記3級の合格に必要な情報が網羅的に収録されている
- 本のサイズがB5かつ余白が多く、書き込みがしやすい
簿記3級の合格だけではなく、2級や1級までを見据えても使える参考書です。
網羅的に情報が記載されているので、過去問の疑問点などをしっかり潰すことができ、
納得しながら着実に簿記の勉強を進めることができます。
セットで発売されている問題集を一緒に進めれば、アウトプットベースの勉強をすることができるので、独学&短期間での合格も十分可能です。
よくわかるシリーズの評判・レビュー
よくわかるシリーズのAmazonのレビューをいくつか紹介します。

TACの講座の公式テキストということで
試験対策前のまんべんない知識を取り入れるのに良いと思います。

日商簿記3級の基本的なテキストです。
基礎がわかる内容となっています。
奇をてらってないぶん、面白みはありませんが、安心感のあるテキストでした。

分かりやすく解説してあります。
ただ、もう少し楽しめる内容なら嬉しいです。
やはりTAC講座の公式テキストという安心感と、試験範囲を網羅したボリューム感に定評がありますね。
一方、スッキリわかるシリーズと違ってポップさに欠けるので、
もう少し楽しめるような内容にしてほしいという声もありました。
勉強があまり好きではなかったり、楽しく学ぶこと重視の方にはよくわかるシリーズは不向きといえます。
しっかりと簿記を学んで合格したい人はよくわかるシリーズ!
楽しさに欠けるというレビューもありますが、
簿記というものを基礎からしっかりと学びたい方にはよくわかるシリーズは良書です。
簿記3級だけではなく、2級や1級、公認会計士などにステップアップする予定ならよくわかるシリーズで勉強するのがベストです。

簿記をしっかり学びたい!
こんな人はよくわかるシリーズで決まりです。
簿記3級のおすすめ参考書③:みんなが欲しかったシリーズ

みんなが欲しかったシリーズはスッキリわかるシリーズを書いている滝澤ななみさん著の参考書で、
スッキリわかるシリーズのポップさと、
よくわかるシリーズの情報量を兼ね備えたハイブリッドな参考書です。
特徴をまとめると以下の通り。
- 可愛らしい絵で、楽しく簿記の勉強ができる
- オールカラーで見やすい
- 各単元ごとに問題と過去問がついていてアウトプットベースの勉強ができる
- 十分な情報量と重要論点を絞るというハイブリッド構造
- 本のサイズがA5とコンパクトで持ち運びに便利
スッキリわかるシリーズでは物足りないし、よくわかるシリーズだと多すぎる。
まさに痒い所に手が届き、オビに短しタスキに長しの状況を解決することができる参考書といえます。
バランス感をもって簿記3級の学習をするには非常に良い参考書です。
セットで発売されている問題集を一緒に進めれば、アウトプットベースの勉強をすることができるので、独学&短期間での合格も十分可能です。
みんなが欲しかったシリーズの評判・レビュー
みんなが欲しかったシリーズのAmazonのレビューをいくつか紹介します。

本当に親切にわかりやすいテキストにしているなという印象が強いです。
かわいいイラストを多用していて会話形式にいていたりと工夫がよく感じられます 。

具体例や表、図があってわかりやすいです。
多色刷りでフォント変化や太字のおかげで大事な言葉が目に留まりやすい。
ただ分厚いので、開いておくのがちょっと辛いのが唯一の難点か。

試算表と財務諸表、精算表などに取り上げられた2019年度からの新項目の勘定の数が極めて少ない。
やはりイラストが豊富でわかりやすいという感想が多いですね。
一方、よくわかるシリーズと比べると情報量は若干劣るのでそこに対する物足りなさを感じる人もいるようです。
情報量の網羅性やカッチリとしたテキストを求める方にはみんなが欲しかったシリーズは不向きといえます。
バランスよく勉強したい人はみんなが欲しかったシリーズ!
カッチリとした網羅的な参考書ではありませんが、
ある程度の情報量とわかりやすさを兼ね備えたハイブリッドさを考えると
みんなが欲しかったシリーズはかなりバランスがとれた良書です。

わかりやすく、でもカッチリ勉強したい!
こんな人はみんなが欲しかったシリーズで決まりです。
簿記三級おすすめ参考書まとめ

それでは、ここまで紹介した簿記3級の参考書3冊をまとめます。
簿記三級おすすめ参考書①:スッキリわかるシリーズ
<こんな人にピッタリ>
分かりやすい参考書で楽しく勉強して効率的にサクッと合格したい
簿記三級おすすめ参考書②:よくわかるシリーズ
<こんな人にピッタリ>
カッチリした参考書で基礎からしっかり学んで合格したい
簿記三級おすすめ参考書③:みんなが欲しかったシリーズ
<こんな人にピッタリ>
わかりやすく・でも少しカッチリした参考書でバランスよく学んで合格したい
自分にあった簿記3級の参考書を選ぼう!

参考書選びや勉強法を間違わなければ、簿記3級は決して難しい資格試験ではありません。
▶簿記3級は難しい?試験内容や勉強時間をプロが解説
3冊の中から自分に合うテキストを選んで簿記3級の合格を目指しましょう!
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