簿記2級の独学で合格は可能?
独学する時のポイントはある?
こんな疑問を解消します。
結論、本記事で紹介する5つのコツを抑えれば
簿記2級の独学合格は十分可能です。
大学生や社会人に人気の簿記2級。
簡単な資格ではないのでノープランで独学を始めてしまうのは危険です。
そこで本記事では簿記2級に独学合格した筆者が、
- 簿記2級に独学合格する5つのコツ
- 独学での勉強開始から
合格までの完全ロードマップ - 簿記3級受験の必要性
- 独学に向かない人
を紹介します。
本記事を読めば
独学かつ短期間の勉強で合格を実現できます。
これから簿記2級の勉強をする方は必見の内容となっています。
本記事にはプロモーションが含まれています
簿記2級に独学合格する5つのコツ
簿記2級に独学で挑戦する時に
抑えておくべきポイントや注意点は以下の5つ。
コツ①:自分に合ったテキストを選ぶ
独学する時のテキストは先生&運命共同体。
テキストとの相性が悪いと勉強がつまらなくて挫折してしまう要因にもなることも…。
テキスト選びは本当に重要です!
市販の簿記2級テキストは
それぞれに特徴があるので、
口コミなども参考にして自分にピッタリのテキストを選びましょう。
おすすめのテキストはある?
TAC出版から出ている
以下の3つのシリーズがおすすめです!
テキスト | 値段 | コスパ | ポップさ・見やすさ | 論点の網羅性 | 特徴 | こんな人に向いている | Link |
スッキリわかる | 各1,540円 | テキスト&過去問で 約5,000円 | 可愛い絵で かなりポップ | 重要論点のみ | ポップなイラストと 重要論点に絞った内容で 超人気テキスト | 分かりやすいテキストで 効率的に勉強したい | >>Amazonへ |
よくわかる | 商業:2,640円 工業:2,200円 | テキスト&問題集&過去問で 約11,000円 | シンプル | 超網羅的 | 網羅的で ボリュームのある 王道的なテキスト | カッチリしたテキストで 基礎からしっかり勉強したい | >>Amazonへ |
みんなが欲しかった | 各1,540円 | テキスト&問題集&過去問で 約8,000円 | オールカラーで 見やすい | 重要論点を深く | スッキリわかるシリーズのポップさと、 よくわかるシリーズの情報量を 兼ね備えたハイブリッドなテキスト | わかりやすく、でも 少しカッチリした テキストで バランスよく勉強したい | >>Amazonへ |
それぞれのテキストの詳細は
こちらの記事を参考にしてみてください。
合わせて読みたい
>>簿記2級独学におすすめテキスト3選
コツ②:スケジュール管理を徹底する
独学のコツの2つ目はスケジュール管理。
簿記2級の平均学習時間は
- 初学者:250〜500時間
- 3級保持者:150〜350時間
と言われており、1〜2週間でちょちょいと
合格できる試験ではありません。
結構時間かかるんだね
勉強範囲も広いので、スケジュールをしっかり立てて計画的に勉強しないと、
試験日までに勉強が終わらないといった最悪のケースもありえます。
無計画な勉強は絶対NGです…
テキストや問題集を買ったら、
どのようなペースで進めていくのか
無理のない計画を立てましょう。
勉強を進めていくうちに
計画は適宜修正しましょうね!
コツ③:工業簿記を極める
3つ目のコツは「工業簿記を極める」です。
工業簿記?
簿記2級の試験範囲は
- 商業簿記
- 工業簿記
の2つとなっているんですが、
工業簿記の方を極めるという意識で勉強しましょう。
なんで?
それぞれの試験範囲には
科目 | 配点 | 出題範囲 | 出題パターン | 勉強時間 |
商業簿記 | 60点 | 広い | 多い | たくさん必要 |
工業簿記 | 40点 | 狭い | 少ない | 少しでOK |
といった特徴があり、
工業簿記を勉強する方がコスパが良いです。
工業簿記の方は短時間で
全ての範囲を勉強できます!
簿記2級は商業簿記と工業簿記の2つ合わせて70点以上で合格なので、
- 商業簿記→30点
- 工業簿記→40点
という配分で70点取れば、
商業簿記は半分しかできなくても合格できます。
工業簿記の方で満点なんて取れるの?
と思うかもしれないですが、
範囲が広く出題パターンも多彩な商業簿記で高得点取るよりも遥かに現実的です。
コツ④:商業/工業をバランス良く勉強する
簿記2級の試験範囲は
- 商業簿記
- 工業簿記
の2つです。3つ目のコツで書いたように
工業簿記は極めるべきですが、
バランスよく勉強することには注意しましょう。
バランスよく勉強?
具体的にいうと、
- 3日間工業簿記だけ勉強
↓ - 2日間商業簿記だけ勉強
↓ - 3日間工業簿記だけ勉強
のようにどちらか片方だけ勉強するのはNGです。
なんで?
このパターンで勉強すると次に勉強する時に
前の内容を忘れてしまっていて、
思い出すのに時間がかかってしまうんです。
2〜3日前にやった内容
なんて覚えてないですよ
なので勉強する時には
- 1日目工業簿記2時間、商業簿記1時間
↓ - 2日目工業簿記2時間、商業簿記1時間
↓ - 3日目工業簿記5時間、商業簿記2時間
のように必ずどちらの範囲にも触れることを
意識してバランスよく勉強しましょう。
コツ⑤:アウトプットベースで勉強する
5つ目のコツはアウトプットベースで勉強すること。
アウトプットベースって?
勉強法には、
- テキストを読み込むインプットベース
- 問題を解くアウトプットベース
の2つがありますが、
インプットベースは無駄に時間がかかるので
アウトプットベースで勉強することを心がけましょう。
ひたすら問題を解きまくることが
合格への近道です
簿記2級独学合格までのロードマップ(5 Step)
独学の5つのコツを紹介したので、
次に実際に勉強を始めてから合格するまでの
完全ロードマップを5つのステップに分けて紹介します。
これを参考に勉強すれば受かります!
Step0:準備
Step1に進む前にテキスト選びなど、
独学前にしておくべき準備を終えましょう。
合わせて読みたい
>>簿記2級の独学を始める前にすべき3つの準備+1
電卓を持っていない人も
勉強する前にはしっかりと用意しておきましょう。
合わせて読みたい
>>簿記検定用の電卓おすすめ3選
Step1:まずは工業簿記
Step0までで商業簿記の基本は
理解できているはずなので、
Step1は工業簿記に集中しましょう。
コスパの良い工業簿記からです!
まずはテキストをサラッと1周読んで
内容理解に努めます。
この段階は問題をゴリゴリ解く必要はないので、
- 工業簿記の目的
- 工業簿記の全体像
といった概念を掴むことを意識しましょう。
適宜テキストの例題は確認し、
軽くタイムテーブルを作ったり
電卓を叩くなど手を動かしながら理解を深めましょう。
Step2:工業簿記のアウトプット&商業簿記も開始
Step1で工業簿記の基本を理解できたら、
次は工業簿記の問題集にとりかかりましょう。
アウトプット開始です
テキストをさらっと読んだだけでは
問題を完璧に解くことはできないはずですが
気にせず問題を解きましょう。
つまづいたらテキストに戻って内容理解→問題を解くという流れを繰り返しましょう。
またStep2からは商業簿記も開始です。
ここからは商業簿記も同時並行です
商業簿記はまだ問題は解かず、
Step1の工業簿記の時と同様に
さらっとテキストを1周して基本的な内容を理解することに努めましょう。
Step3:どちらもアウトプット期
工業簿記はStep2の「問題集を解く→つまづいたらテキストに戻る」を繰り返し、
何度も間違えてしまう苦手論点を炙り出しましょう。
繰り返しアウトプットすると
自分の苦手が見えてきます
この時期になったら工業簿記は
過去問に手をつけてOKです。
商業簿記はテキストを1周したら問題集を解き始め、工業簿記と同様、
「問題集を解く→つまづいたらテキストに戻る」を繰り返しましょう。
この時期はとにかく
アウトプットですね
Step4:工業簿記は極める、商業簿記は磨く
工業簿記はStep3で見つけた
自分の苦手論点と過去問中心の勉強でOKです。
もはや極める時期に入っているので
ミスの方が少なくなっている頃ですね。
得意な論点も解き方だけは忘れないように
問題集をパラパラと確認しましょう。
工業簿記はほとんど
やることなくなってきましたね
商業簿記の方も「問題集を解く→つまづいたらテキストに戻る」を繰り返し、苦手論点を炙り出す時期です。
商業簿記はまだまだ
磨きの時期ですね
Step5:苦手論点と過去問に注力
ここまできたら工業簿記・商業簿記
どちらも苦手論点と過去問中心の勉強でOKです。
あえて問題は解かずに
問題集をさらっと読んで解き方を思い出すだけでも十分な勉強になるはずです。
ここまで到達できれば
ほぼ100%受かります!
簿記2級独学合格ロードマップまとめ
紹介したロードマップは以下の通り。
Step1~3あたりまではあまり解けない中で
アウトプットしないといけないのでキツいですが、
そこさえ超えればかなり余裕を持って合格できるようなロードマップになっています。
どれくらい期間は必要?
独学であればStep0~Step5を2,3ヶ月くらいで終わらせるのが現実的ですね。
無理なくスケジュールを立てて計画的に進めていきましょう。
もっと短期間の勉強で受かりたい!
という方はこちらの記事をどうぞ。
合わせて読みたい
>>簿記2級に1ヶ月で受かるための3ステップと注意点
簿記3級を受験する必要はあるか
簿記3級をもっていないけど
2級から受けても良い?
という質問をよくされますが、全然OKです。
もちろん3級から着実に挑戦もアリですが、
簿記2級取得をゴールにしているならば
わざわざ3級を受験する必要はないです。
合わせて読みたい
>>簿記2級からいきなり受験(3級を飛ばして)OKな5つの理由
簿記2級の独学に向かない人
ここまで独学について
色々お話ししてきましたが、
- 初学者
- 短期間で合格したい人
- 確実に合格したい人
という人は独学にはあまり向いていません。
合わせて読みたい
>>簿記2級を独学しちゃダメな人の3つの特徴
また独学には
- 時間がかかる
- 合格可能性が下がる
というデメリットもありますし、
Webの専門学校ならそこまで費用はかからないので
何が何でも独学が良い!
ということでなければ
Web専門学校も検討してみましょう。
合わせて読みたい
>>簿記2級のおすすめWeb専門学校3校を比較
簿記2級に独学で合格しよう!
今回紹介した5つのコツを
しっかり抑えて勉強すれば、
簿記2級の独学での合格は決して難しくありません。
まずはこちらの記事で紹介されている準備をして、
合わせて読みたい
>>簿記2級の独学を始める前にすべき3つの準備+1
独学での勉強を始めましょう!
それでは。