社会人が働きながら
公認会計士に合格できる?
受かる秘訣が知りたい!
こんな疑問に答えます。
結論、働きながら公認会計士に合格したい人は監査法人の就職を検討しましょう。
医者・弁護士と並んで
国家三大資格に数えられる公認会計士。
社会人で合格する人も一定数いますが、
働きながら合格するには抑えておくべきポイントがあるんです。
そこで本記事では
実際に働きながら公認会計士に合格した筆者が、
- 公認会計士とは
- 働きながら合格は無理?
- 働きながら合格するポイント
- 私が働きながら合格できた理由
- 社会人受験生の時の思い出
を紹介します。
本記事を読めば社会人が働きながらでも
超難関資格の公認会計士に合格できる秘訣が分かります。
働きながら公認会計士を目指したい方は必見の内容です。
本記事にはプロモーションが含まれています
公認会計士とは
公認会計士ってどんな資格?
公認会計士は会計系のトップの資格で、
- 財務諸表の監査
- 財務諸表の内容証明
を独占業務とする国家資格です。
事業会社の経理財務だけでなく
コンサルティングや税理士業務など幅広いフィールドで活躍するチャンスがあり、
- 合格率:10%程度
- 必要勉強時間:3,500時間程度
と、かなり試験の難易度は高いですが、
高収入と安定が両立できる仕事といわれています。
合格すればめちゃくちゃ
豊かな人生が手に入ります
公認会計士ついてもう少し知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
合わせて読みたい
>>公認会計士とは?わかりやすく簡単に解説
働きながら公認会計士に合格は無理?
働きながら公認会計士を目指すのは無理?
私自身が働きながら合格しているので
無理とは思わないですが、困難なことは間違いないです。
社会人でも全然受かるよ!
とは言えないですね
働きながら目指すのが難しいといわれる理由は以下の3つ。
難しい理由①:勉強時間の確保が大変
なによりもネックになるのは勉強時間です。
公認会計士は合格するまでの勉強時間は
平均3,500時間といわれており、
社会人が働きながら確保するのはかなり難しいです。
1日10時間としても
1年はかかりますからね
もちろん平均値なので
人によっては3,500時間かからず合格できますが、よほどの天才でもない限り
「2~3ヶ月の勉強で合格できる」みたいなことは絶対にないですね。
合わせて読みたい
>>公認会計士試験の勉強時間3,500hは本当?
難しい理由②:モチベーションを保てない
働きながら勉強が大変な理由の2つ目はモチベーションの維持。
上で述べた通り公認会計士受験には
多くの勉強時間が必要になりますが、働きながら
- 平日は仕事後に数時間
- 休日は10時間以上
といった勉強スケジュールをこなしていると
おれは何のために生きているんだ…
と自分を見失いそうになります。
これは受験生あるあるで、
私を含め受かった人はみんな
一度は思ったことがあるはずです
働きながらの受験の場合には
どうにかして勉強時間を確保するので
プライベートが疎かになりがちで、
難しい理由③:実際に社会人合格者が少ない
公認会計士試験は合格者の中の
社会人の割合が公表されるんですが、
実績として社会人合格者が少ないことも
働きながら合格が難しいといわれる理由です。
直近2021年度試験の合格者割合は以下の通りで、
区分 | 願書提出者 | 合格者 | 合格率 | 構成比 |
学生 | 6,122人 | 808人 | 13.2% | 59.4% |
会社員 | 2,529人 | 111人 | 4.4% | 8.2% |
無職 | 2,319人 | 228人 | 9.8% | 16.8% |
専修学校生 | 1,234人 | 116人 | 9.4% | 8.5% |
願書提出者が1,000人以上の区分の中で
会社員の合格率は最も悪く、構成比も少ないという結果が出ています。
合格率は毎年3~4%台です
原因は上で述べた勉強時間が関連しており、
社会人以外の
- 大学生/専門学生
- 無職
は比較的時間に余裕があるため合格率が高いとされています。
勉強時間がものをいう試験なんですよね
働きながら公認会計士に合格するポイント
上で述べた理由から「働きながらは無理」と
いわれることもある公認会計士の資格ですが、
実は勉強の時にいくつかのポイントを意識するこで合格可能性はぐっと高くなります。
実際に私が意識していた
ポイントを紹介します
働きながら公認会計士に合格するためのポイントは以下の5つ。
ポイント①:絶対に専門学校に入る
働きながら公認会計士に合格したいなら
絶対に専門学校に入りましょう。
独学は無理なの?
あえて断言しますが、絶対に無理です。
そもそも公認会計士試験は
- 試験の難易度が高すぎる
- 独学の教材がない
- 試験制度的に独学が不利
という理由から独学がかなり難しい試験です。
合わせて読みたい
>>公認会計士の独学合格が難しい3つの理由
働いていない大学生でも
専門学校に入って勉強するのが普通なので、
忙しい社会人の方は絶対に専門学校に入りましょう。
社会人で独学は公認会計士試験を
さすがに無謀です
おすすめの専門学校はこちらで紹介しています。
合わせて読みたい
>>公認会計士の予備校を比較
ポイント②:満点を狙わない勉強をする
働きながら公認会計士の勉強をする時は
満点を狙わない勉強をすることが大切です。
満点を狙わない勉強って??
言い換えれば、重要性の低いところは勇気をもって切り捨てる、ということです。
公認会計士試験の勉強範囲はかなり広く、
全ての範囲を隅々まで見ていたら全然時間が足りません。
働きながらだと勉強時間は限られるので、
出題可能性の高い論点に絞って勉強し、
出題可能性の低い論点は切り捨てる、という勉強をする必要があります。
そんな勉強法で大丈夫なの?
と思うかもしれないですが、大丈夫です。
上で述べたように、
公認会計士の範囲はとても広く、
働きながら勉強する社会人じゃなくても、時間は足りません。
「勉強時間は足りない」
これが公認会計士の普通なんです。
なので働かずに受験専念している人も、
どうせ試験の直前には重要性の高い論点に絞って勉強することになります。
なので、
- 最初から重要論点に絞る
- 後から焦って重要論点に絞る
という違いしかないため、
最初から重要論点に絞る方がむしろ有利なんです。
ポイント③:効率性を重視する
ポイントの3つ目は2つ目と似ていて、
効率性を重視した勉強を心掛けること。
公認会計士の科目には以下の2種類の科目があるので、
- 努力が反映されやすい
- 努力が反映されにくい
努力が反映されやすい科目を重点的に勉強しましょう。
例えば「租税法」や「経営学」が
努力が反映されやすいといわれます
2つ目のポイントと合わせると、
「努力が反映されやすい科目の重要論点に絞る」ということになります。
ポイント④:仕事で疲れを溜めない
意外と重要なポイントなのが、
仕事で疲れを溜めないことを意識する点です。
これはできない人
結構いるんですよね
公認会計士は勉強時間がものをいうので、
平日は仕事で疲れて勉強できない…
土日は平日の仕事の疲れが溜まってて勉強できない…
といったスパイラルに入ると
いつまでたっても勉強できないことになってしまいます。
実際にこういう人は
たくさん見てきました
仕事はなるべく力を抜いて、全力を出さず、
疲れを溜めないように意識しながら望むのが大事です。
受かっちゃえばチャラなので
サボるくらいの気持ちでOKだと思います
ポイント⑤:まとまった時間を確保する
数十分の細切れ時間で勉強も大事ですが、
しっかりまとまった時間を確保して勉強することも非常に大事です。
各科目の試験時間が2~3時間なので、
- 試験の練習問題を解く:2時間
- 答え合わせと復習:1.5時間
といったまとまった時間がないと勉強できない内容もあるんです。
問題だけ解いて復習を後回しだと
効率悪いですからね
なので日頃の勉強でも
まとまった時間を確保することが大事ですし、
可能であれば試験前は
1ヶ月単位の休みを取ることがベストです。
いやそんなの無理でしょ
と思った方は、この後に紹介している
監査トレーニーをチェックしてみてください。
私が働きながら公認会計士に合格できた理由
前の章で働きながら合格するためのポイントとして以下を紹介しましたが、
残業とかもあるから仕事で
疲れは溜まっちゃうし
試験前にまとまった有給とるとか
普通に無理でしょ
と思った方も多いと思います。
しかし、そんな方にピッタリの朗報があります。
そしてそれこそが
私が働きながら受かった理由なんです
私が働きながら公認会計士に合格できたのは
監査法人で監査トレーニーをやっていたからです。
監査トレーニーって何??
簡単にいうと
監査法人で仕事しながら公認会計士試験の合格を目指す制度です。
監査法人は公認会計士試験に合格してから就職するのが普通ですが、
公認会計士試験に合格していない状態で監査法人に就職し、給料をもらって働きながら受験生になれるのが監査トレーニーです。
私は一度、公認会計士の二次試験(論文式試験)に落ちているんですが、
その時に監査トレーニーとして四大監査法人の一つに入社し、仕事しながら勉強を続け、
公認会計士に合格しました。
私が合格できたのは
監査トレーニーのおかげなんです
働きながら受かりたい人に対して監査トレーニーはメリットが多すぎる
監査トレーニーは以下のような、働きながら公認会計士になりたい受験生にとってメリットが多すぎる制度です。
- 仕事内容がそのまま試験に役立つ
- 勉強時間の確保が容易
- 生活水準を維持できる
- キャリアに穴ができない
- 他の人よりも早く公認会計士登録できる
- 就職活動で無双できる
- モチベーションが上がる
上でも述べた通り、
公認会計士は時間確保やモチベーション維持を考えると社会人にはかなり不利な資格ではあるんですが、監査トレーニーには社会人が不利になるポイントを全て打ち消してくれます。
監査トレーニーなら
働きながらでも
合格可能性はかなり高いです
生活のためにも
仕事はやめられないけど
公認会計士は目指したい
そんな人は絶対に監査トレーニーになることを検討すべきです。
仕事内容や待遇についても
こちらの記事で詳しく紹介しているので、
トレーニーに興味のある方はぜひ見てみてください。
合わせて読みたい
>>監査トレーニーとは?トレーニー経験者が待遇や仕事内容を解説
働きながら公認会計士を目指していた頃の思い出(体験談)
ここまで割とカッチリした内容でしたが、
最後に私の社会人受験生時代の思い出を書こうと思います。
有益ではないかもなので
気軽な気持ちで読んでください笑
私が社会人受験生になったのは論文式試験(2次試験)に落ちた後でした。
専門学校での成績は良かったので
落ちることは全然考えてなくて、
合格発表の掲示板に自分の番号がない時は
立ち上がれないくらいショックでした。
今でもその時のことは鮮明に覚えていて
一緒に掲示板に見に行った両親も言葉を失っていました。
人生で一番の挫折を味わった瞬間でした
しばらくして不合格通知が届くと、
監査論の実務論点が原因で落ちたことが発覚。
この論点はテキストの勉強でカバーすることが難しく、多くの受験生が苦手とするのですが私もまさにそうでした。
公認会計士を諦める気はなかったのですが、
実務論点をこれから1年どうやって勉強すれば良いのか途方にくれている私に、
「監査トレーニーにならない?」
と専門学校の友人が誘ってくれたのです。
彼は一年先に監査トレーニーとして
働きながら受験生をしており、
実務論点を克服したい自分にとって監査トレーニーの誘いは渡りに船でした。
救世主現る!って感じでした。
私はすぐに監査トレーニーに応募し、
成績が良かったこともあり無事に内定をもらうことができました。
入社当初は働きながらの勉強に不安はありましたが、
同じ悩みを抱える同期の監査トレーニーや
勉強時間を確保してくれようとするチームの先輩の存在が私を支えてくれました。
支え合う同期がいて、
合格して恩返ししたい先輩がいて、
私の公認会計士への気持ちは監査トレーニーになった後の方が大きくなっていました。
なんとしても受かりたいという
気持ちになっていました
平日の仕事の後や休日も疲れていながら
勉強に打ち込むことができたのは、
受かりたい気持ちが強くなっていたからだと思います。
監査トレーニーになってからも
勉強時間を確保し頑張り続けた私は
常に成績上位を保ちつつ無事に公認会計士試験に合格できました。
合格発表の掲示板に自分の番号があった時の喜びは一生忘れることはないと思います。
私は人目もはばからず家族と抱き合い喜びを爆発させました。
人生で一番嬉しかった瞬間ですね
それまで一緒に仕事をした
色々な先輩方からお祝いのメッセージが届き、
支え合った同期たちとお互いをたたえ合ったのも最高の思い出の一つです。
勉強時間が減る等のデメリットもありますが
働いたことで出会えた方々がいて、
その出会いが私を後押ししてくれたことは紛れもない事実です。
私は監査トレーニーになったことを後悔していないですし、今でも監査トレーニーになりたいという相談を受ければ全力でおすすめしています。
働きながら受験をするのは大変ですが、
働きながらの受験でしか得られないものがあると私は思います!
以上私の合格体験記でした
働きながら公認会計士を目指すなら監査法人就職がおすすめ
私の実体験からいえば、
働きつつ公認会計士を目指したいなら
監査法人に就職して監査トレーニーになるのがベストです。
ただでさえ公認会計士は難関資格ですし、
普通の会社で働きながら合格することは簡単ではありません。
普通に働きながら3,500時間
勉強するのは大変です
監査トレーニーであれば
会社で働くメリットを得つつ、
勉強時間を確保し受験生として十分戦うことができます。
監査トレーニーに関して、
- 仕事内容や待遇
- メリット/デメリット
- 日々にスケジュール
- トレーニーになる方法
- よくある質問
は全てこちらの記事にまとめてあるのでぜひチェックしてみてください。
合わせて読みたい
>>監査トレーニーとは?トレーニー経験者が待遇や仕事内容を解説
また働きながらの受験に関して
疑問があれば何でもお答えしますので、
お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください!
それでは。