公認会計士は激務な仕事なの?
こんな疑問を解消します。
結論、「公認会計士=激務」というのは間違いで、人によっては落ち着いて仕事をすることができます。
医者、司法試験と並んで国家三大資格とよばれる公認会計士。
ネットで調べると「公認会計士は忙しい」
といった情報もたくさん出てきますが、
全ての公認会計士が忙しいわけではありません。
そこで本記事では、現役の公認会計士の筆者が、
- 激務な公認会計士
- 激務じゃない公認会計士
- 監査法人が激務な理由
- 筆者の激務の思い出
を紹介します。
本記事を読めば公認会計士の仕事の忙しさの実態が分かります。
公認会計士に興味のある方は必見の内容です。
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公認会計士は激務なのか
公認会計士って激務なの?
結論からいうと、人によります。
今回の記事は以上です、
ありがとうございました!
とするのはあまりに乱暴なので、説明しますね。笑
激務かどうかが人による最大の理由は、
就職先が違うからなんです。
「公認会計士」といっても、
就職先の選択肢が実は結構あるんですよね。
定番としては以下の5つの就職先に進むことが多いんですが、
- 監査法人
- コンサルティングファーム
- 会計/税理士事務所
- 経理/財務
- 内部監査
どの選択肢を取るかや、
どのような勤務形態にするかで、激務になるかどうか変わります。
なので人によるんです
そこで次章からは、
どんな会計士が激務で、
どんな会計士が激務じゃないのか、具体的に紹介していきます。
合わせて読みたい
>>公認会計士の就職先を年収や忙しさでランク付け【タイプ別おすすめ就職先】
激務な公認会計士の就職先
激務になりやすい就職先は以下の3つ。
- 監査法人
- コンサルティングファーム
- 会計/税理士事務所
このうち監査法人と会計/税理士事務所が激務な理由は似ていて、
- 決算
- 確定申告
- 株主総会
といった法律やルールで定められた明確な期限が存在するからです。
コンサルティングファームは
クライアントと合意した期限を守って仕事をしますが、
- 合意した期限が厳しい
- 成果物に求められる品質が厳しい
といった理由から忙しくなりがち。
「コンサル=忙しい」は一般的ですよね
波もあるので常に忙しいわけではないですが、「繁忙期に終電」が普通にある業種です。
激務じゃない公認会計士の就職先
公認会計士って激務なんだ…
というマイナスイメージで終わらないために、
しっかりと激務じゃない就職先も紹介します。
公認会計士の中でホワイトな就職先は以下のとおり。
- 監査法人の非常勤
- 大手企業のミドルオフィス(内部監査)
- ベンチャーの監査役
監査法人は非常勤といって
アルバイトのような形で勤務できるんですが、非常勤の場合は残業もないのでかなりホワイトです。
しかも給料は下がらないです
またミドルオフィスといわれる内部監査や
ベンチャーの監査役といった
社内の他部署をチェックする部署はかなりホワイトです。
対外的な期限がないので基本的に定時帰りですし、大手なら給料も高いのでライフワークバランス抜群な職場といえるでしょう。
激務じゃない職場も全然あるんです
監査法人が激務な理由
上で「監査法人は激務」と紹介しましたが、
ほとんどの公認会計士が試験に合格した後にまず就職するのが監査法人なので、
なぜ監査法人が激務なのかはもう少し説明させてください。
監査法人が激務とされる理由は以下の3つ。
監査法人が激務な理由①:繁忙期がある
監査法人が激務になりがちな理由の一つ目は繁忙期の存在。
監査は会社の決算後から株主総会の間という非常に限定的な期間で行います。
3月末決算だと、
4月後半に決算で
6月に株主総会なので約2ヶ月です
これは会社法という法律で定められた期限で、
上場企業の場合には多数の株主もいるため基本的に延長できません。
会社側の決算が終わった数値をチェックする仕事なので、それよりも前の時期に前倒しで行うことも難しく、結果として2ヶ月間に仕事が集中します。
これが繁忙期です
ちなみに、
3月末決算の会社は4〜6月が忙しく、
12月末決算の会社は1〜3月が忙しいので、
ざっくり1年の半分くらいは忙しい時期があるイメージです。
繁忙期以外は割と落ち着く
繁忙期がある一方、
比較的落ち着いている閑散期もあります。
人によりますが夏の期間は暇な人も多く、
1ヶ月くらい有給をまとめて取る人も珍しくありません。
私も毎年、落ち着いた時期は長期の休暇を取りますね
なので激務といっても、
一年中ずっと忙しいわけではありません。
監査法人が激務な理由②:タスクで仕事が割り振られる
監査法人が激務な理由の二つ目は、
監査法人の仕事は作業内容(タスク)ベースで仕事が割り振られる点。
タスクで割り振られる特徴は、
他の人に代わってもらえないところにあります。
監査はチームで行いますが、
各人に固有のタスクが割り振られ、
基本的に他の人のタスクに干渉しません。
もちろん協力しながら進めますが、
基本的には自分のタスクを全力でこなす事に集中です
なので7時間働こうが、10時間働こうが、
自分のタスクが完了しない限り終わりがこないんです。
朝5時までやったこともありますねぇ
逆にいうと仕事がものすごい速い人は
定時で帰れたりもするんですが、そんな人は稀ですね。。
監査法人が激務な理由③:マルチタスクが当たり前
監査法人が激務な理由の3つ目はマルチタスク、つまり複数のプロジェクトと同時進行する点です。
監査法人で上の職階ではマルチタスクが基本で仕事が進んでいき、2,3社を掛け持ちしながら自分自身でタスク管理をします。
1社だけでも忙しいのに複数社ともなると…かなりキツイです
監査だけじゃなくアドバイザリー業務とも掛け持ち…みたいな状況もあるので、頭も混乱しますし、精神的にもかなりキツくなります。
中小も大手も忙しさは同じ
大手監査法人だけじゃなく、中小の監査法人も忙しいの??
結論、どちらも忙しいです。
中小監査法人は大手監査法人出身の人たちが設立しているので、激務文化みたいなものって消えないんですよね。
ただ忙しさの種類は少し違くて、
大手監査法人は一流上場企業への監査を、内外の厳しいレビューに耐えるような高い品質で実施することが求められているため忙しくなりますが、
中小監査法人は単純に人手不足だったり、
大手監査法人がもっている自社開発の効率化ツールが使えないといった点で忙しくなります。
まぁ忙しいことには変わりないですが
筆者の激務の思い出
体験談として、
私の若手時代の激務の思い出を紹介します。
実は私は忙しく働くのが結構好きで、
- 新規クライアント
- 激務で有名なクライアント
といったみんなが避けがちなクライアントへ
若手の頃から手を挙げていました。
仕事は好きなので
あんまり苦じゃないんですよね
そんな私が一番の激務を経験したのは入所1年目。
まだ「働き方改革」という概念が監査法人に浸透しておらず、残業時間への上限がない時代でした。
いわゆる「36協定」とか
そんなものはなかったです
私は1年目にも関わらず、
別の監査法人から担当が変わったばかりの新規の会社を担当することになりました。
監査は基本的に過去のやり方を習って仕事を進めるので、お手本のない1年目は手間がとてもかかります。
2年目からは楽なんですが
1年目は本当に大変なんです
私は新人なので他社での仕事の経験も少なく、
限られた知識の中でゼロから新しい会社の監査を進めなくてはなりませんでした。
周りの上司も忙しくて手伝ってもらえず、
また作業指示をされてもお手本がないので
白紙の状態から全てを作っていく日々。
17時過ぎにはクライアントを追い出され、
その後オフィスに戻り夜中まで仕事。
当時私はオフィスから徒歩圏内に
住んでいて、終電はありませんでした
もちろん平日だけじゃなく、
土日も朝から晩まで仕事をしており、
全く休みなく働く時期が2か月ありました。
仕事と睡眠以外してなかったですね笑
結果、月の残業時間は驚愕の160時間。
過労死ラインといわれる月80時間残業のダブルスコアをたたき出すことになりました。
同期の中でも私の残業時間は
ぶっちぎりの1位でしたね
今振り返ってもとてつもない忙しい2か月間でしたが、不思議と苦しくはなくて、むしろとても充実した楽しい時間でした。
忙しいながらもチームの仲は良かったですし、
優秀な先輩や上司と一緒に働けたことは自分としてはかけがえのない財産でした。
忙しい=悪
では決してないんですよね
ただ、今もう一度あの時に戻るのは怖いですね、単純に体力が持たないと思います。笑
公認会計士は激務じゃない働き方も選べる
ここまで公認会計士の激務な面を多く紹介してきましたが、
結論としては公認会計士は激務じゃない働き方も選べます。
激務が嫌なら余裕で避けられます
激務な監査法人ですら、
正社員にならずに非常勤(アルバイト)の形で勤務をすれば、
給料は下げずに毎日定時帰りも実現可能です。
監査法人の非常勤は
日給5万円くらい稼げるので、
1年のうち10ヶ月働いて2ヶ月休みを取っても、年収1,000万円稼げる計算です。
監査法人ですら、
働き方次第で激務を避けられるんです
結局、公認会計士の資格を取得した時点で
ビジネスマンとしての市場価値がグンと上がるので、年収1,000万円くらいなら余裕なんですよね。
これが公認会計士資格の魅力ですね
合わせて読みたい
>>公認会計士とったら社畜になるどころか自由な人生を手にできた話【体験談】
公認会計士を目指す前にすべきこと
ここまでの内容を読んで
公認会計士に興味あるかも!
という方は、まずは
という2つのステップから始めましょう。
なんでこの2つから始めるの?
目指す前にすべきこと①:公認会計士の「試験」や「仕事」を知る
公認会計士に興味をもったら、
- 公認会計士の試験の概要
- 公認会計士ができる仕事の内容
をしっかり理解するところから始めましょう。
ここはおろそかにしちゃダメです!
なんで?
公認会計士試験は決して簡単ではないですし
公認会計士の仕事は誰にでも合うわけではないです。
試験の概要をあまり理解せずに勉強を始めて
こんな試験が難しいと
思わなかった…
とすぐに脱落してしまう人や、
仕事の内容を知らずに就職して
こんな仕事が楽しくないと
思わなかった…
とすぐに退職してしまう人は一定数います。
私は何度も見てきました
そんなことにならないために、
公認会計士の試験や仕事についての理解は
絶対にしておきましょう。
じゃあ試験や仕事について
ネットで調べれば良いのかな?
もちろんネットでも良いですが、
おすすめは「公認会計士試験非常識合格法」という超人気書籍を読むのが早くて確実です。
↓コレです!
公認会計士試験非常識合格法?
どんな本なの??
簡単にいうと、
さくっと読めるボリュームで
- 公認会計試験はどんな試験か
- 公認会計士はどんな仕事か
というのを説明している本です。
公認会計士に関することは何でも書かれているので、下手にネットで情報を集めるよりも
これ1冊を読む方が早く確実に公認会計士を理解できます。
事前理解にピッタリなんです!
もちろん私も読みましたし、
会計士受験生の仲間たちもみんな読んでました。
ネットで調べても出てこないような
試験勉強のテクニック等も紹介されていて
公認会計士目指そうかな
と迷っている方なら絶対に読まないと損する本です。
この本は資格の専門学校として有名な
クレアールが出版していて、
書店やネットでも購入できますが、
なんと今ならクレアールへ資料請求するだけで
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一つ注意してほしいのは、
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しつこい営業メールがくることはないので
安心してください!
合わせて読みたい
>>「公認会計士試験非常識合格法」を現役会計士がガチレビュー
目指す前にすべきこと②:簿記3級の勉強を始める
公認会計士に興味のある人は、
本で公認会計士の試験や仕事を理解しつつ、
簿記3級の勉強を始めましょう。
なんで簿記3級?
公認会計士は会計系資格のトップで、
公認会計士をゴールとするなら、
スタートとなるのは簿記3級です。
簿記は
- 公認会計士試験のメイン科目
- 公認会計士の仕事の中心
という非常に重要なもので、
簿記なしで公認会計士は語れません。
というか、もしあなたが簿記の勉強をしてみて
簿記つまらない!嫌い!
となったら公認会計士に向いていないので、
目指すのはおすすめしません…。
それくらい簿記は大事です
逆に、軽く簿記の勉強をしてみて、
簿記って面白い!
となったら公認会計士の適性アリです。
なので公認会計士としての適性をチェックする意味でも、とりあえず簿記の勉強を始めましょう。
簿記の勉強を始めるには?
テキストを買えばいいのかな?
いきなり市販テキストで勉強も良いですが、
簿記3級にもとっておきの裏技があるので紹介します!
超お得に簿記3級の勉強を始める
裏技です
簿記3級の勉強を始める際は、
CPA会計学院という資格の専門学校へ
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CPA会計学院ってどこ?
なんでまた資料請求?
CPA会計学院は
会計系資格に強い学校として有名で、
特に最近の公認会計士試験の合格実績は群を抜いています。
業界では知らない人はいないです
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なのでこの授業を受けると
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他にも目指す前にしておきたい準備を
こちらの記事で紹介しているのでぜひ見てみてください。
合わせて読みたい
>>公認会計士を目指す前にやるべき5つの準備【コレだけでOK】
結論、公認会計士=激務は間違い
確かに忙しく働いている公認会計士は
たくさんいますが、「公認会計士=激務」というのは間違いです。
忙しく働いてガンガンキャリアアップする道もありますし、
ゆるーく働いてライフワークバランスをキープする道もあります。
働き方を自由に選べるのが
公認会計士なんです
もちろん激務で働かずにキャリアアップもできるので、
公認会計士になって忙しく働くの嫌だな…
という人も安心して公認会計士を目指してください。
合格した後の人生は必ず明るくなりますから!
それでは。