簿記2級と3級がネット試験で受験できるみたいだけど従来との違いや注意点を知りたい
こんな疑問を解消します。
就活を控える大学生や転職を考えている社会人に人気資格の日商簿記。
これまでは年に3回のペーパー試験のみ実施されていましたが、
2020年12月からネットでの受験も可能になりました。
本記事では
- ネット試験の概要/従来との違い
- ネット試験のメリットデメリット
- ネット試験の注意点
- ペーパー試験とネット試験、どちらを目指すべきか
- ネット試験の当日の流れ
を現役公認会計士の筆者(もちろん簿記も1~3級まで持っています)が紹介します。
本記事を読めば簿記のネット試験に関する疑問・悩みが解消します。
これから簿記を受験しようと思っている方は必見の内容です。
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簿記ネット試験の概要と従来方式試験との違い
ネット試験/従来試験の概要はざっと以下のとおり。
項目 | ネット試験概要 | 従来(ペーパー) |
---|---|---|
試験会場 | 日本全国のテストセンター | 指定の大学など |
試験方式 | パソコンで回答 | 紙で回答 |
合否判定 | すぐにその場で分かる | 2~3週間後 |
試験日 | 指定日を除くほぼ毎日 | 2/5/11月 |
試験時間 | 2級:90分 3級:60分 | 2級:90分 3級:60分 |
出題範囲 | 従来通り | 出題区分表に従う |
受験料 | 2級:4,720円 3級:2,850円 | 2級:4,720円 3級:2,850円 |
ネット試験といっても自宅のパソコンやスマホから受験できるというわけではなく、
日本全国の所定の会場に行ってその場にあるパソコンで受験するものになります。
あくまで従来方式のペーパー試験もあり、
ネット試験に移行したわけじゃなく、どちらの方式でも受験できるようになっているって感じです。
違いにフォーカスして説明します
簿記ネット試験と従来試験の違い①:試験方式
従来方式は紙面での回答ですが、
ネット試験ではパソコンに直接入力する回答方式になりました。
問題も紙面では配布されないので、
問題への書き込みなどはできなくなっています。
計算用紙は配布されるので安心してください!
簿記ネット試験と従来試験の違い②:合否判定
合否判定期間は
- 従来方式:2~3週間
- ネット試験:即日
という違いがあります。
即日で合否判定が出るのはすごいですね
簿記ネット試験と従来試験の違い③:試験日
従来方式は2月6月11月の年3回のみの実施ですが、ネット試験は指定日を除いて基本的に毎日受験することができます。
テストセンター空席情報サービスにアクセスして希望の日程で申し込むだけ。
めっちゃ簡単に受験可能です。
土日は早めに埋まってしまいます
簿記ネット試験のメリット・デメリット
従来方式と違いが色々とあったけどメリットとデメリットは?
ネット試験のメリット・デメリットはこんな感じ。
メリット | ・何回でも受験できる ・いつでも受験できる ・自分のペースで勉強できる ・緊張せずに受験できる |
デメリット | ・問題用紙に書き込みができない ・慣れていない試験方式に戸惑う |
簿記ネット試験の最大のメリットはいつでも何度でも受験できるという自由さとチャンスの多さ。
その分緊張せずに受験できます
デメリットは問題用紙に書き込みだできない点と、
そもそもネット方式の試験というものに慣れていないことが多いので戸惑いやすい点。
ネット試験の経験が多い人って少ないので
やっぱり紙面の方が慣れてる感はあります
簿記ネット試験の注意点
簿記ネット試験を受けるにあたっての注意したいのは以下の2点。
- ネット試験の受講方式を理解しておく
- いつでも受けられるからといってダラダラしない
問題文に書き込みができない、
パソコンに直接入力するなどネット試験ならではの受験方式を理解しておきましょう。
また、
いつでも受験できるしまだ勉強しなくていいや♪
どダラけてしまうのに注意!!!
〇月〇日に受験する!
と決めてしまうか、
従来方式での受験を検討しましょう。
簿記はペーパーとネット、どちらで受験すべきか
ネット試験の特徴や従来との違いは分かったけど、結局どちらで受験すべき?
結論からいうと
従来のペーパー方式での受験の方がおすすめです。
1ヶ月以内に簿記資格を入手しないといけない!!
というような状況ならまだしも、
ある程度時間に余裕があるならとりあえず次のペーパー試験を目指しましょう。
- 書き込みなどができるので解きやすい
- そもそもネット方式の試験に慣れていない
など、現状ではペーパー試験の方が合格しやすい印象です。
そこでもし不合格だったら、
できなかったところを勉強し直して
ネット試験で受け直せばOK。
ペーパー試験に合わせて勉強しつつ
落ちたらすぐにネット試験を受けましょう!
実際にネット試験を受けてきました!受験の流れや当日の注意点
百聞は一見にしかず!
ということで先日簿記3級のネット試験を受験してきました!
突撃取材です!
実体験を基に、当日の試験の流れや、
受験してみて気づいた注意点を紹介していきます。
受験しないと分からないこともたくさんあったので必見です
当日の試験から合格発表までの流れ
当日のネット試験までの流れを
画像と一緒に紹介していきますね(個人情報部分は全て黒塗りにしています)。
①まずはネットから申し込み
基本情報を入れて
地域と日付を選んだら
好きな会場の時間帯を選択するだけ。
基本的に土日は埋まりやすいので早めの予約がおすすめです
決済もネット上で終わるので
当日の会場でお金の用意は不要です。
あとは受験日まで勉強勉強!!
②試験当日〜受付〜
準備ばっちりで試験日を迎えたら会場へ向かいましょう。
私が受けた会場の外観こんな感じ。
ぱっと見で試験会場ということが分かるようにしてくれていました。
ちなみに遅くとも5分前にはつかないと受験できないので早めに向かうのがおすすめ。
30分前から受験できるみたいです
会場についたら受付で身分証明書を出すと
免許証なので完全黒塗りしてます笑
ログイン情報用紙をくれるのでこれに署名です!
このIDとパスワードを試験の際にパソコンに入力します
③試験当日〜受験〜
ログイン情報用紙とボールペンをもらったら
自分でもってきた電卓を手元に出して会場へ移動です
試験会場はこんな感じで仕切られた机にそれぞれパソコンが置いてありました
私の席のパソコンのキーボードとマウスはこんな感じでした
メモ用紙と電卓置いても広い席でした
さきほど受付でもらった
- ログインID
- ログインパスワード
を入力したら試験開始です!
④試験当日〜合格発表〜
試験が終わったら即、画面に合否が出ます
無事合格できました
ちなみに試験時間終了前に
自分で終わらすこともできますし、
自分で終わらさなくても
時間がきたら強制終了します
わたしは時間ギリギリで強制終了しました
画面の左下に「結果印刷」とあるので
これを押すと受付で合否判定の紙がもらえます
ちなみに紙に印刷されているQRコードにアクセスすると
こんな感じの立派な合格証書がPDFで入手できます。
かなり良い雰囲気の合格証書です!
簿記ネット試験当日の注意点
実際受けてみて感じた試験当日の注意点は以下の通り。
- 飲み物を会場に持ち込めない
- 筆記用具を持ち込めない
- 試験開始は手元の準備ができてから
- 早めに着いても受験できる
簡単に説明しますね!
試験当日に注意点①:飲み物を会場に持ち込めない
パソコンで受けるからか、私が受験した会場では飲み物の持ち込みは禁止でした。
持ち込めないので受付の段階で済ませてと言われました
私が受けた3級は60分なので余裕でしたが90分の1級は結構キツイですよね。
試験当日に注意点②:筆記用具を持ち込めない
簿記のネット試験は自分の筆記用具の持ち込みができなくて、試験会場にもっていけるのは
- 受付でもらうボールペン2本
- 受付でもらうメモ用紙2枚
- 自分の電卓
だけです。
普段使い慣れてるペンを使えないのは辛いですね
試験当日に注意点③:試験開始は手元の準備ができてから
試験時間の60分(2級は90分)は自動計測されてしまうので、試験開始までに
- マウス
- キーボード
- 電卓
- メモ用紙
- ボールペン
の配置は自分が受験しやすい形にしておきましょう。
特に試験中はキーボードの数字部分を多用するのでこの位置は要確認です。
試験当日に注意点④:早めに着いても受験できる
上でも書きましたが
簿記ネット試験は予約した30分前から受験可能です。
私も早めについて受験できました
5分前までに着けないと受験できなくなってしまうようなので、
予約時間よりも早めに行くことを心がけましょう。
簿記2級/3級をネット受験をしよう!
簿記はもともと就活や転職活動に有利・受験回数も多いという好条件資格でしたが、
ネット試験が導入されたことでよりチャンスが増え神資格になりました。
従来方式とうまく併用して簿記資格取得を目指しましょう。
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