公認会計士に合格すれば就職できる?将来性はあるのかな?
こんな疑問を解消します。
結論、公認会計士は取得すれば食うに困らない将来性のある資格です。
医者・弁護士と並んで国家三大資格とされている公認会計士。
安定&高収入のイメージが強いですが、
ネットでは
公認会計士は食えない資格だよ!
といわれることもあります。
そこで本記事では公認会計士の筆者が、
- 公認会計士が食えないと噂される理由
- 公認会計士が食えないという噂がウソな理由
を紹介します。
本記事を読めば公認会計士が食えない資格といわれる理由、またその噂がウソである理由が分かります。
公認会計士を取って就職できるのか気になっている方や、公認会計士を目指しているが将来性か不安になっている受験生の方は必見の内容です。
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公認会計士が食えないと噂される3つの理由
最近の公認会計士はやばいよ!
全然食えないよ!
とネット上で噂されるた理由は以下の3つ。
理由①:2010年頃に起きた就職率の悪化とリストラ
公認会計士が食えないと噂される理由の一つ目は過去の就職率の悪化とリストラです。
公認会計士に就職難やリストラがあるの?
実はありました。
その原因は、今では公認会計士制度の黒歴史ともいわれる「大量合格時代」と、
世界的な不景気を招いた「リーマンショック」の2つでした。
公認会計士業界の過去に何があったのか、詳しく説明しますね!
時は遡り今から15年以上前の2005年。
2008年4月から新たに導入されることになった
- 四半期レビュー制度
- 内部統制監査(J-SOX)制度
という2つの新制度によって、
公認会計士業界は猛烈な人手不足が予想されていました。
四半期レビューが導入されれば
今までは1年に1回だった監査が1年に4回になり、それに加えて内部統制の監査も行わないといけないということで、
今の人手では全然足りなさそう!
人を増やさないと!!
となったわけです。
そこでやってきたのが公認会計士業界の黒歴史「大量合格時代」です。
大海賊時代の幕開け!みたいですね
それまで1,000人程度だった合格者を
試験制度の改正によって増やし業界の人手不足を解消することが狙いで、
結果として2006年〜2008年は合格者が3,000人を超えました。
↓こんな感じで激増しました
年 | 合格者数 |
2005年 | 1,308人 |
2006年 | 3,108人 |
2007年 | 4,041人 |
2008年 | 3,625人 |
狙い通り合格者を増やし安泰かと思われた公認会計士業界でしたが、
2008年に思いもよらない出来事が起きます。
それがアメリカを始め世界的な不景気と就職難を招いた「リーマンショック」です。
不景気によってたくさんの会社が倒産したため公認会計士のクライアントは減り、倒産していない会社も不景気を理由に報酬の引き下げが続きました。
あの頃はすべての企業が冬の時代でした…
大量合格で人を増やしたものの、
2008年のリーマンショックで仕事は激減。
公認会計士業界の人手は
足りないどころか余りまくることに…。
結果として2009年〜2011年には
- 公認会計士の就職率の悪化
- 大手監査法人のリストラ
という悲劇が起きたんです。
私は当時受験生だったので周りの先輩方が悲劇に巻き込まれるのを目の当たりしていました。
あんなに勉強頑張って合格した先輩が
大手監査法人の就職、
どこも決まらなかったよ…
となっていたのは本当にショックでした。
しかし就職率の悪化はもはや過去の話で、
今では公認会計士試験に受かれば四大監査法人の内定はすべてもらえる時代になっています。
理由②:AIに仕事が代替されるといわれている
公認会計士が食えない資格といわれる理由の2つ目は、AIに仕事を奪われる可能性です。
これは2015年12月に当時オックスフォード大学の准教授だったマイケル・オズボーン氏が発表した「雇用の未来—コンピューター化によって仕事は失われるのか」という論文で発表されたもので、
論文によれば会計士は94%の確率でAIに仕事を奪われるとされています。
ほぼ100%の確率で奪われるとされてますね
さらに翌年、日経ダイアモンドから
機械に奪われそうな仕事ランキング1~50位!会計士も危ない!激変する職業と教育の現場
https://diamond.jp/articles/-/76895
という記事が出たことで、公認会計士がAIに代替されるという議論が一般化しました。
え、じゃあ公認会計士がAIに仕事を奪われるのは本当なの?
と不安になった方は安心してください。
あとで詳しくお話ししますが、
公認会計士の仕事がAIに代替されるということはありえません。
理由③:ここ数年の合格者が横ばいになっている
公認会計士が食えないと噂される3つ目の理由は、ここ数年の合格者が横ばいになっている点。
公認会計士の就職市場は2010年頃の冬の時代を越え、2015年くらいから超絶売り手市場になっており、合格者は四大監査法人すべてから内定をもらえるのが普通になっています。
受かれば就職には困らない資格になりました
ここ数年の合格者は約1,300人ほどをキープしているのですが、
年 | 合格者数 |
2018年 | 1,305人 |
2019年 | 1,337人 |
2020年 | 1,335人 |
2021年 | 1,360人 |
2022年 | 1,456人 |
一部では
そろそろ人手が余り始めるんじゃないの?
と噂されているんです。
私も大手監査法人でリクルーターをやっていますが、この噂は耳にします。
しかし、これも単なる噂に過ぎず、
現に直近2021年の就職率実績はほぼ100%と、依然として公認会計士業界の就職状況は良いです。
合わせて読みたい
>>公認会計士の就職事情を現役リクルーターが解説
公認会計士が食えないという噂が完全にウソな5つの理由
「公認会計士は食えない」
という噂は本当なの?
結論からいうと完全にウソです。
公認会計士は未だに高収入と安定の両方が得られる資格ですし、将来性にも懸念はありません。
私がそう断言する理由は以下の5つ
理由①:ここ数年の就職率はほぼ100%
公認会計士が食える資格である理由の一つ目は高い就職率。
私はここ数年、大手四大監査法人のリクルーターをやって就職状況を近くで見てきましたが、合格者の内定取得率はほぼ100%です。
本当に今は良い時代で、
みんな入りたい法人に入れます
日本全体の景気も良いので、
監査法人だけじゃなく
- コンサルティングファーム
- 税理士法人
- 事業会社の財務
などへも進めますし、「頑張って公認会計士を取得したのに就職できない」なんてことはないです。
理由②:AIに仕事が奪われることはない
公認会計士の仕事はAIに奪われる
という噂は完全にウソです。
確かに、公認会計士の仕事の一部には機械的な単純作業があり、それは今後なくなっていくでしょう。
え、じゃあやっぱりAIに仕事が奪われるの??
いえ、そんなことはないです。
公認会計士が世の中に求められている本質的な仕事はいわばコンサルティング的な判断を伴うものであり、これはAIが苦手な分野です。
つまらない事務的な仕事はAIに任せ、判断を伴うやりがいのある面白い仕事のみをやっていけば良いので、むしろAIをうまく使うことで公認会計士の価値は上がるんです。
合わせて読みたい
>>公認会計士はAIに代替される?将来性は大丈夫?
理由③:実際に公認会計士の平均年収は高い
2020年3月に厚生労働省が出している賃金構造基本統計調査によると、
20~65歳の公認会計士の平均年収は1,010万円です。
実績として、サラリーマンの平均年収(450万円)の倍近くを公認会計士は稼いでいます。
大手監査法人の1年目の平均年収は500~650万円なのでこれも一般的にはかなり高いですし、
私自身、大手監査法人に就職し、特に目立つような活躍もしてないですが7〜8年目くらいには年収1,000万円に到達しました。
公認会計士になれば全員年収1,000万円に到達します
あわせて読みたい
>>公認会計士になったら年収1,000万円余裕で超えた話【実体験】
理由④:公認会計士には監査という独占業務がある
公認会計士には「監査」という独占業務があり、これが食いっぱぐれない大きな理由の一つです。
監査って何?
簡単にいうと「会社の財務書類が正しいことをチェックする仕事」で、上場企業など社会的に影響のある会社は監査を受けることが法律で義務付けられています。
公認会計士の監査を受けないと違法なんです!
上場企業は毎年数億円のお金を払って公認会計士に監査をお願い「しなくちゃいけない」という状況なので、公認会計士の仕事がなくなることはないんです。
理由⑤:公認会計士の仕事は非常に幅広い
公認会計士が活躍する場所は上で紹介した監査をする監査法人だけではなく、
- コンサルティングファーム
- 上場企業の内部監査や財務経理
- ベンチャーのCFO
- 税理士業務
など多岐に渡るため、食えなくなるということはまず考えられません。
CFOやコンサルティング系の仕事はAIが活躍する社会になっても人間に求められる仕事は多いですし、
公認会計士のもつ監査/会計/税務/コンサルのスキルは世の中から非常に必要とされているんです。
公認会計士になるのはやめておいた方がいいのか?
ちまたでは、
公認会計士になるのはやめとけ
なんて声もあるようですが、すでに説明したとおり「公認会計士が食えない資格」というのは完全にウソですし、
今の不安定な世の中でも
高収入&安定が望める魅力的な職業です。
たしかに試験勉強は楽ではないですし、ネガティブな声に耳を傾けてしまうこともありますが、公認会計士になってからの未来は明るいので安心してください!
私も公認会計士になって本当に良かったと思っています!
合わせて読みたい
>>「公認会計士はやめとけ」は無視でOK!理由を現役公認会計士が解説
公認会計士を目指す前にすべきこと
ここまでの内容を読んで
公認会計士に興味あるかも!
という方は、まずは
という2つのステップから始めましょう。
なんでこの2つから始めるの?
目指す前にすべきこと①:公認会計士の「試験」や「仕事」を知る
公認会計士に興味をもったら、
- 公認会計士の試験の概要
- 公認会計士ができる仕事の内容
をしっかり理解するところから始めましょう。
ここはおろそかにしちゃダメです!
なんで?
公認会計士試験は決して簡単ではないですし
公認会計士の仕事は誰にでも合うわけではないです。
試験の概要をあまり理解せずに勉強を始めて
こんな試験が難しいと
思わなかった…
とすぐに脱落してしまう人や、
仕事の内容を知らずに就職して
こんな仕事が楽しくないと
思わなかった…
とすぐに退職してしまう人は一定数います。
私は何度も見てきました
そんなことにならないために、
公認会計士の試験や仕事についての理解は
絶対にしておきましょう。
じゃあ試験や仕事について
ネットで調べれば良いのかな?
もちろんネットでも良いですが、
おすすめは「公認会計士試験非常識合格法」という超人気書籍を読むのが早くて確実です。
↓コレです!
公認会計士試験非常識合格法?
どんな本なの??
簡単にいうと、
さくっと読めるボリュームで
- 公認会計試験はどんな試験か
- 公認会計士はどんな仕事か
というのを説明している本です。
公認会計士に関することは何でも書かれているので、下手にネットで情報を集めるよりも
これ1冊を読む方が早く確実に公認会計士を理解できます。
事前理解にピッタリなんです!
もちろん私も読みましたし、
会計士受験生の仲間たちもみんな読んでました。
ネットで調べても出てこないような
試験勉強のテクニック等も紹介されていて
公認会計士目指そうかな
と迷っている方なら絶対に読まないと損する本です。
この本は資格の専門学校として有名な
クレアールが出版していて、
書店やネットでも購入できますが、
なんと今ならクレアールへ資料請求するだけで
無料でこの本が手に入るんです。
Amazonで1,650円の本が
無料になる超お得な裏技です
クレアールがいつまでこんなお得なキャンペーンをやっているか分からないので(先着で締め切る時もありました)、少しでも気になる方はとりあえず資料請求しちゃいましょう。
1~2分で完了します
リンク先にいったら名前や住所などの項目を記載するだけでOKです。
一つ注意してほしいのは、
↓の「公認会計士試験非常識合格法書籍」へのチェックを忘れないようにしてください。
ここのチェック忘れると
肝心の本が届かないので
メールアドレスの記載は必須ですが、
しつこい営業メールがくることはないので
安心してください!
合わせて読みたい
>>「公認会計士試験非常識合格法」を現役会計士がガチレビュー
目指す前にすべきこと②:簿記3級の勉強を始める
公認会計士に興味のある人は、
本で公認会計士の試験や仕事を理解しつつ、
簿記3級の勉強を始めましょう。
なんで簿記3級?
公認会計士は会計系資格のトップで、
公認会計士をゴールとするなら、
スタートとなるのは簿記3級です。
簿記は
- 公認会計士試験のメイン科目
- 公認会計士の仕事の中心
という非常に重要なもので、
簿記なしで公認会計士は語れません。
というか、もしあなたが簿記の勉強をしてみて
簿記つまらない!嫌い!
となったら公認会計士に向いていないので、
目指すのはおすすめしません…。
それくらい簿記は大事です
逆に、軽く簿記の勉強をしてみて、
簿記って面白い!
となったら公認会計士の適性アリです。
なので公認会計士としての適性をチェックする意味でも、とりあえず簿記の勉強を始めましょう。
簿記の勉強を始めるには?
テキストを買えばいいのかな?
いきなり市販テキストで勉強も良いですが、
簿記3級にもとっておきの裏技があるので紹介します!
超お得に簿記3級の勉強を始める
裏技です
簿記3級の勉強を始める際は、
CPA会計学院という資格の専門学校へ
資料請求しましょう。
CPA会計学院ってどこ?
なんでまた資料請求?
CPA会計学院は
会計系資格に強い学校として有名で、
特に最近の公認会計士試験の合格実績は群を抜いています。
業界では知らない人はいないです
そんなCPA会計学院に資料請求をすると
公認会計士講座の入門講義が無料で受講できるんですが、この入門講義が簿記3級相当の内容となっているんです。
なのでこの授業を受けると
- 簿記3級の勉強をしつつ
- 公認会計士試験の超人気専門学校の授業を体験できる
というわけです。
まさに一石二鳥ですね
体験受講できる専門学校は他にもありますが、
無料で教材がもらえて、
簿記3級の内容を網羅する授業が受けられるのはCPA会計学院だけです。
資料請求すると数日で教材とURLが届くので、
パソコン、スマホ、タブレットで受講しましょう!
リンク先にいったら名前や住所などの項目を
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ちなみに簿記3級の講座は2万円くらいするので、教材と授業が全て無料で手に入るのは
めちゃくちゃお得です。
超破格のキャンペーンです
CPA会計学院もいつまでこんなお得な
キャンペーンをやっているか分からないので、
気になる方は早めに資料請求しましょう!
クレアールといい
CPA会計学院といい
最近の専門学校の
キャンペーンはすごいです
記載したメールアドレスや電話番号に
しつこい営業がくることはないので安心してください!
他にも目指す前にしておきたい準備を
こちらの記事で紹介しているのでぜひ見てみてください。
合わせて読みたい
>>公認会計士を目指す前にやるべき5つの準備【コレだけでOK】
公認会計士は食える資格です!
公認会計士の受験はとても大変なので、
- 公認会計士になれても就職できなかったらどうしよう…
- 公認会計士になったとして将来性はあるのかな…
と心配になる気持ちは良く分かりますが、大丈夫です!
今回紹介した以下の理由から、
公認会計士になって食えないということはないですし、
公認会計士になってから楽しい仕事が見つかるはずです。
公認会計士から目指すのはハードルが高いので、まずは簿記3級の勉強から始めてみましょう!
それでは。